皆様おばんです。BREATHE DEEPの萌えそうで萌える男、鬼畜a.k.a A.T.Kでございます。
すっかり秋ですね。夕方の天気予報では、今後一日雨が降るごとに気温が1℃下がるそうであります。
そうやって冬に近づいていくのでございましょう。
さてさて、秋はナニを、いえ、何をするにも物悲しい季節ではございますが、
そんな秋のささやかな喜びなのが、夜中の虫のセッションでございます。
ワタクシ、アパートの一階に住んでおりまして、目の前に芝生とは言い難い草地がぽつんとあるのですが、
夜になると虫たちが気ままなセッションをしている音で満ちるのでございます。
「あ、あの虫の音はきっとトランペットだな」
「あの音はヴァイオリンだ」
などというこざかしいファンタジーは感じませぬし、虫の声は求愛行動によるものですから、
人間言葉に翻訳すれば
「減るもんじゃねぇんだ、ヤラセロ!」
「あーやりてぇ!まじやりてぇ!」
くらいの事かもしれませぬが、それにしてもなんと美しい音でございましょうか。
こんな音に溢れる秋の夜は、勿体無くてなかなか眠りたくないものであります。
音楽というものは生活の中から生まれるものであると思っておりますから、この秋の音に
しっくりくる音を聴きたくなるのですが、どうやら今ワタクシにピタリと合うのは
1 SOLAR PLEXUS/lace
2. SHAMEK FARRAH & SONELIUS SMITH/the world of children
であるようです。
1は、アーティスト詳細はよくわからないのでありますが、スペインのバンドらしいのです。
とても物悲しく、煙たいトランペットに、おそらく美しいであろう女性の声が乗る、なんとも溶けてしまいそうな
曲であります。いまや飛ぶ鳥を落とす勢いで進化を続けるDUB ARCHANOID TRIM a.k.a 岩城ケンタロウ
氏のミックステープ、MELT INTO...のB面に収録されております。
2は、良質のジャズ・レーベル、STRATA EASTからのアルバムでありますが、緊張感のあるピアノの音から始まる曲であります。ピアノが跳ね、ベースが歌うこの曲は、少し楽しい気分にさせてくれるのであります。ジャケットのクレジットに、KIYOTO FUIWARA, bassとありますが、「フジワラ」の間違いでありましょうか。どなたか詳細をご存知でしたら御一報下さいませ。
余談でありますが、2のジャケットにTO OUR YOUNGというメッセージがあり、その最後の一文は
When root is strong, fruit is sweet
とあります。ワタクシのいんちき英語により、それは
「ルーツが強固であるとき、果実は甘くなる」と解釈されましたが、もしこれが合っていれば、
とても強烈な意味を持ったメッセージであるように思えます。
この言葉の意味を考えながら、自分自身に対して
「(音楽のみならず)お前のルーツは何だ?音楽にコミットするのはなぜだ?」
と、問いかけてみたくなるのは、秋の夜があまりに素敵な時間であるからでしょうか。